資産形成
2021.12.24
自分年金について考える
自分年金について考える
みなさん、こんにちは。代表の大山です。前回の記事”若いころからの資産形成について考える“ではつみたてNISAとiDeCoなど投資の話もしました。今回はいわゆる自分年金として、国が準備してくれた非課税口座の運用方法について大まかに考察していきたいと思います。
つみたてNISAやiDeCoではどのような金融商品が購入できるのか?
つみたてNISAでは年間最大40万円、株式を含めた投資信託を購入できます。iDeCoでは株式に限らない証券会社の選んだ投資信託及び定期預金を、月額5,000円~68,000円(公的年金の加入状況や職業により月額掛け金の上限は異なる)積み立てる事が出来ます。※iDeCoで積み立てた資産を現金化できるのは、原則60歳以降なので注意しましょう。
どのように投資すれば良いのか?
つみたてNISAとiDeCoは、金融商品取引業者として登録された証券会社や銀行に、証券口座を開設するところから始まります。具体的な手続き方法については外部サイトつみたてNISA早わかりガイドブック及びiDeCo公式サイトを確認しましょう。尚、iDeCoは口座開設に時間がかかる、事業主の証明書が必要な場合もあるなど結構な手間がかかります。
つみたてNISAおよびiDeCo口座を開設する場合、コストの安い商品を扱っているネット証券が良いと思われます。
どのような金融商品を購入すればよいのか?
分散効果のある投資先として定番なのが、全世界株式インデックスファンドとされています。ファンド(運用会社)を通し、全世界の会社に加重平均で投資される商品ですね。ネット証券などで信託報酬手数料の安い商品(0.1%~0.25%程度)を選ぶと良いと思われます。
全世界株式に投資することにより、全世界経済と連動した資産運用をすることができます。
喜びだけでなく苦しみもリンクする
つみたてNISA及びiDeCo口座などで買えるインデックスファンドは、超長期の積み立て投資を想定したものです。投資期間が長期に渡る場合、途中で必ず株価暴落局面に遭遇します。資産が増える喜びだけでなく、資産が減る苦しみも投資先と共有するわけですね。
株価暴落局面で苦しみから逃れるために売却退場してしまうと、その後の回復局面で資産を増やすチャンスを逃してしまう事になります。下落局面では安くなった株を買い増しすることにより、その後の上昇局面で資産を増やす事ができます。長期積み立て分散投資は、株の上昇局面だけでなく下落局面にも適した投資方法といえます。
最後に
今回はリスク資産を運用する自分年金についてザックリと説明しました。しかし、老後生活の基盤となるのは公的年金であり、公的年金を十分積み立てていれば資産運用でリスクを負う必要はないかもしれません。まずは現状分析しましょう。お金の流れ(キャッシュフロー)を計算し、現状のままだと老後貧困に陥りそうな場合に自分年金の積み立てを検討すると良いと思われます。
投資は余剰資金で行いましょう。つみたてNISA口座は長期の運用を目的としたものですが、生活に困窮してしまった場合には迷わずに積み立てた金融商品を売却しましょう。iDeCo口座で積み立てた資産は原則60歳まで現金化することができないので、口座開設はよく検討したうえで慎重に。
※投資は自己判断、自己責任でお願いします。