健康
2021.11.9
若いころからの健康習慣について
若いころからの健康習慣について考える
みなさん、こんにちは。代表の大山です。今回は若いころからの健康習慣について考察していきたいと思います。
認知症、がん、心臓疾患、脳血管疾患の予防は若いころから
アクロスでは高齢者等を対象に介護保険事業を行っています。支援対象である高齢者の運動機能、食生活、睡眠、排せつ状況などからアセスメントを行い、課題解決のための介入を図るのですが、若いころからの健康習慣は大切だな…と感じることが多々あります。
例えば、喫煙歴が長い高齢者の場合、肺癌や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の罹患率が高いと感じます。タバコ及び副流煙を吸わないことは重要ですね。
また、アルツハイマー型認知症の発症要因とされる脳内物質「アミロイドβ」は、認知症発症の20年以上前から蓄積が始まるという研究データがあります。他に脳血管性認知症や心臓疾患の予防のためにも、若いころから健康習慣のチェック、改善を図りましょう。
それでは、どのような健康習慣が良いとされているのか具体的に説明していきたいと思います。
若いころからの運動習慣
まず運動について、準備運動・無酸素運動・有酸素運動の順に行うと良いと思います。高齢になり筋力や心肺機能が低下すると、高負荷のトレーニングは難しくなる傾向にあるため、若いうちはしっかりと負荷をかけた無酸素運動の後に有酸素運動をしましょう。無酸素運動で成長ホルモンを分泌させたのちに有酸素運動を行う事で、脂肪燃焼を促進する効果があると考えられています。
また、運動で汗をかくことによって、老廃物を体外に排出する効果が期待できます。血流がよくなることで血液中の老廃物を、尿と一緒に排出することもできます。
若いころは心拍数を上げる、汗をしっかり流すなどある程度強度の高いトレーニングを行い、加齢と共にトレーニング強度を調整していけば良いと思います。
(イメージ:ダンベルプレスで汗をかく女性と、ウォーキングをする高齢夫婦)
若いころからの食生活
一日の食事は水とお茶を軸に、主食・副菜・主菜・乳製品・果物をバランスよく摂取すると良いとされています(外部サイト「食事バランスガイド」参照)。※糖尿病・高血圧などで食事指導を受けている方は医師や管理栄養士の指示に従ってください。
高齢期になると、活動量・筋量低下、認知機能低下、視覚機能低下など様々な要因により食欲が低下する傾向にあります。しかし、若いころから運動習慣を身につけ、筋量・活動量、認知機能を維持し、疾病予防を行う事で食欲低下を緩やかにできると考えられます。
(イメージ:食事バランス図と、美味しく食事をする高齢女性)
その他の生活習慣
運動や食生活が健康的になれば、睡眠、排せつも安定してくると思われます。また、若いころの無理は老後に現れます。夜更かしは控えましょう。
歯科通院により、歯周病や虫歯を予防することも大切です。
一人一人の健康意識が大切
個人の課題と社会の課題はリンクしています。一人一人の健康意識が高まることで疾病予防・要介護状態の予防につながり、医療費や介護費など社会保障費を削減できると考えられます。
しかし、自助努力だけではままならず、介護予防や介護が必要な状態になったと思ったら、迷わずに相談しましょう。
次回は、若いころからの資産形成について考察していきます。